連携と協力に関する包括協定

令和3611日、北海道ガス株式会社と南富良野町が包括協定の締結式を南ふらの情報プラザで行いました。

 北ガスと南富良野町はかねてより、地域課題の解決にむけて連携を模索してきました。その中で、構築されてきた関係性が今回の包括協定締結として実を結んだかたちになります。協定の目的は3つ。ひとつめは、地域の再生エネルギーを活用したエネルギーの地産地消の促進に関すること。ふたつめは、森林及び関連する産業の維持発展に関すること、最後に道の駅を中心とした地域の公共施設等の災害強靭性向上に関することとなっています。

 ふたつめの森林に関する目的達成のために北ガスが南富良野町内の森林を保有することとなりました。北ガスが所有する森林における民有林振興対策、かなやま湖水源の森整備、イトウをシンボルとした生物多様性の保全を目的とした森林の整備の取り組みは、連携を模索してきた経緯で醸成された両者の信頼関係により、より確かなものとなっていくと期待されます。北ガスが所有する森林は、以上に述べた地域連携への活用のほかに、二酸化炭素吸収価値の獲得、CSR活動などにも利用されると考えられます。

 締結式の取材で、北ガスの大槻社長、南富良野町の池部町長ともにリジリエンス強化が地域の持続性のキーワードになると強調していました。また、大槻社長は今回取得した森林による排出ガスの吸収量はわずかかもしれないが、実際に森林持つことにより何ができるかを考えていきたいとも話していました。新たに与えられた舞台とステークホルダーとの関係のなかで、地域に必要な森林整備に取り組んでいきたいと思います。