人力作業が多い林業の中でも造材作業は機械化が進んでいます。
造材とは森の木を切り倒して商品として世の中に送り出すことです。
明治、大正から昭和の前半までは杣夫が鋸を使い造材していました。要するに人力で木を切り倒していました。機械化の始まり、チェンソーが導入されたのは昭和30年ごろ、「南富良野村史」によると幾寅営林署が昭和30年にチェンソーを5台採用したとあります。昭和29年に北海道を襲った洞爺丸台風の災害処理のために道内の機械化が進んだことと同じ流れと考えられます。
平成の時代になり、造材現場に高性能林業機械が導入されるようになりました。先人たちが残してくれた資源が収穫期に至り、先駆的に導入された高性能林業機械が広まって行ったのでしょう。これにより造材現場での生産性は飛躍的に上がりました。写真はハーベスタ。伐倒、枝払い、玉切りまで瞬く間にこなす頼れるヤツです。